在ドイツサッカー指導者 中野吉之伴さんのWEB講習会に参加しました

Moin!

今日11カ月ぶりに、ビデオチャットではなく、面と向かって日本人と話しました。

やっぱりビデオチャットと、現実に人と話すのは違いますね。

電車内で話しかけられただけで正味1-2分のやりとりでしたが、そのあとしばらくドキドキが止まりませんでした笑

英語やドイツ語で話すのは違和感ないのですが、「ハンブルクで」「日本語で話す」っていうのが慣れなかったんだろうなぁ…

中野吉之伴(なかの きちのすけ)さんのWEB講習会に参加

先日、ドイツのフライブルガー(Freiburger) FCというサッカークラブでU13チームの指導をされている中野吉之伴さん主催のWEB講習会「ドイツサッカーの深層にせまる。グラスルーツ事情から学ぶ生涯スポーツのある生活のすばらしさ」に参加しました。

中野さんは、大学卒業後、指導者を目指し渡独、ドイツサッカー協会公認A級ライセンス獲得(UEFA-Aレベル)され、ドイツで10年以上過ごされています。

フライブルガー FCはドイツ南西部に位置するフライブルグ(Freiburg)という人口23万人の都市に拠点を持つチームです。

ブンデスリーガ1部に所属するSC フライブルグのコーペレーションクラブでもあり、選手の移籍や指導者研修、トレーニングメニューなどで、交流があるそうです。
面白いですよね。

以前からドイツのスポーツ情報を発信してきましたが、僕の主観によるところが大きかったので、他の方から見たドイツのスポーツについて、お話を伺いたいと思い講習会に参加しました。

中野さんにブログで紹介してよいか伺ったところご快諾頂けたので、内容に踏み込みすぎない範囲で、僕が感じたことをご紹介します。

「グラスルーツ」という共通点

ドイツのサッカーの会員数は約700万人で、ホッケーの約9万人と比べると、ほぼ80倍の規模で、当然プロ化が進んでいます。

中野さんは、「プロ」と「グラスルーツ」という2つの視点の内、特に「グラスルーツ」についてお話されていました。(プロアマ混在のホッケーに近い環境)

サッカーもホッケーと同じく、フェライン(Verein、クラブスポーツ)で活動することがほとんどで、その特徴(全世代型、選手・指導者の流動性など)も同じです。

クラブの経営、選手や指導者の育成、クラブチーム間での協力など、様々なお話を伺い、勉強させていただきました。

中野さんに興味ある方はTwitter(@kichinosuken)やWEBマガジン(https://www.targma.jp/kichi-maga/)で情報発信されているので、ご覧ください。

練習の「質」、は言葉だけでは伝わらない

サッカーでは、小学生レベルでは練習頻度は週2回、1回90分だそうです。

ホッケーでも小学生レベルでは同じぐらいの頻度と練習時間で、成年チームでも週3-4回(週末の試合含め)、1回2時間なので感覚としては近いです。

量の少なさを補っているのは間違いなく「質」の高さなのですが、「質」はどうしても言葉だけでは伝わらないと感じていました。

この点は中野さんも同じようにお考えのようで、実際に現地にいる人間が地道に情報発信していくしかない、とおっしゃっていたのが印象的でした。

「質」の高さが言葉では伝わらないというのは、百聞は一見に如かず、ということなのだと思います。

百聞は一見に如かず、には続きがあります。

百聞は一見に如かず 百見は一考に如かず 百考は一行に如かず…

どれだけ聞くよりも、見ることが大事。

どれだけ見るよりも、考えることが大事。

どれだけ考えるよりも、行動することが大事。



行動しないと分からないことがある、ということだと僕は理解しています。

もし、海外に行くことを迷っている人がいれば、海外に行ってほしいと思います。

ネットが普及して知識を得たり、見たり、考えることは日本にいてもできるようになりました。

しかし、これだけ技術が発達しても、やはり実際に体験しないと分からないことは、まだ世の中にあります。

機会がある、ということ

育成年代を指導する時、どんな選手でも試合時間の半分は出場機会を与えるそうです。

この話を聞いた時、

競技と学業(仕事)を両立できる機会がある。

チームを選べる機会がある。

という、ドイツにおける「機会」の多さが頭に浮かびました。

「機会」が選手に与えられていることで、選手に「選ぶ」という主体性が生まれます

逆に「機会」を与えずに、主体的に取り組め、と言うのは無理を言っています。

ない袖は振れないのです。

指導者が熱心になりすぎるあまり、勝利を優先して一部の選手から出場機会を奪ってしまう。

練習時間を増やして、学業に割く時間を奪ってしまう。

社会として、チームを選ぶ機会を奪ってしまう。

「機会」を奪うことで、選手の選択肢が失われ、主体性も失われていくのです。

日本において、練習によって学業に励む機会が失われていることについて、以下のような文章が出されています。

平成 31 年 2 月 23 日東京都主催「アスリートのデュアルキャリアセミナー」にて、現役高校生(空手競技者/女性)が次のように発言した。「デュアルキャリアのライフスパンモデルを考えると、アスリートのキャリアと学習を継続するキャリアの両立は部活や学連の制度から難しいと感じる。どうしたらよいか。」本コメントは、現在の日本の スポーツ環境の実体を物語っているものと言える。デュアルキャリアを実践したいが、競技力向上を目指した進路を選択すると学業の面で実現したいキャリアを選択できない。学業を選択する と進学した大学にトップアスリートを目指すための道がない。デュアルキャリアの実践を意識した現役アスリートがぶつかる現実の壁はここにある。

(文部科学省 『スポーツキャリアサポート推進戦略報告書』より)



このように競技と学業どちらかしか選べない、というのが今の日本です。

我々大人の役割は自分の成し遂げて来たことを話したり、教えることよりも、選手に「機会」を与える、ことにあるのではないでしょうか

最後に

今回中野さんにいくつも質問させてもらったのですが、すべての質問に丁寧に答えて頂きました。

改めてこの場で感謝申し上げます。

ドイツにおけるスポーツのあり方について、理解を深める貴重な機会であり、改めて自分なりにスポーツについて考えるきっかけをいただきました。

このブログでも、読んでいただいた方にとって、スポーツについて考えるきっかけになるような記事をこれからも更新していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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